こんにちは、穂苅と申します。
このコラムでは、主にこれからPHP を学習しようと考えている若手のエンジニアや、エンジニア希望の方向けに、 PHPについての最新情報やPHP試験に関する内容を取り上げていきます。
PHPは多くのWebサイトやWebアプリケーションで利用される言語です。更にPHP自体の開発も盛んで、PHPのバージョンアップデートも続々と出てきます。
これ自体は良いことなのですが、ユーザーの中にはバージョンがかなり古いまま利用し続けている場合もそれなりにあるのが現実です。皆さんが使っているPHPのバージョンは何ですか?
そこで今回は、PHPのバージョンのリアルについて見ていきます。
PHPサイトの「今」を見るとわかる、大きなリスク
まずは、現在のPHP という言語のリアルを見ていきます。参考にするのは、W3Techs という調査データです。
これを見ると、現在PHP はWeb サイトの75.4%で使用されているサーバーサイドの言語ということで驚異の利用率です。その中でもバージョン別の部分を見ていくと以下のようになっています。
(参考:Usage statistics of PHP for websites – W3Techs)
最新バージョンはPHP8ですが、現状だとPHP7のほうが割合は高く、全体のPHPの約半分を占めています。そして、PHP5は約13%、PHP4は0.1%利用されていることが分かります。
ここから何が言いたいかというと、セキュリティサポート期間です。執筆時点では、セキュリティサポート期限内のPHPのバージョンはこちらです。
・PHP8.1(2025年12月31日まで)
・PHP8.2(2026年12月31日まで)
・PHP8.3(2027年12月31日まで)
・PHP8.4(2028年12月31日まで)
利用されている割合が一番多いPHP7の新しい方のセキュリティサポート期限はこちらです。
・PHP7.4(2022年11月28日まで)
・PHP7.3(2021年12月6日まで)
・PHP7.2(2020年11月30日まで)
つまり、PHP7は公式のセキュリティサポート期限は終了しているバージョンということです。
セキュリティサポート期間が終了しているからといって、PHP が利用できなくなることはないですが、セキュリティ関連のアップデートが保証される期限になりますので、もし利用しているPHP のバージョンに脆弱性が発見されたとしても公式の対応はされないということになりますので、得に企業の Web サイトやシステムで利用している場合は大きなリスクとなり得ます。
(参考:Supported Versions – PHP)
PHPはサポートされているバージョンを利用していくべき
そこで、PHP エンジニアとして活躍をしている/していきたい方はこのPHP のバージョンについてのアンテナを張りつつ、最新のバージョンをなるべく利用する、もしサポート終了しているバージョンの場合は今後のアップデートの方針等を確認しておく、といった対応が求められると思っています。
PHPの専門知識の取得を評価できる、「PHP技術者認定試験」
今回はPHPのバージョンについてのリスクを取り上げてきました。
PHP エンジニアとして「実務レベル」の人材となるためには、学習のマイルストーンを決めて自分の能力を対外的に示すことが必要です。
PHP の知識をしっかりと体系的におさえておきたいという方には、「PHP 技術者認定試験」を活用し理解力をチェックすることも学習スケジュールに入っているとより有効です。
試験については、PHPの技術知識について以下のポイントをカバーできます。
・自分の知識を高めたい
・PHPの実力を把握したい
・会社における基準の1つとして使いたい
ぜひこちらのページもご覧ください。
https://www.phpexam.jp/summary
現在、「PHP 技術者認定試験」は以下の試験を実施しています。ご自身のレベルとPHP のバージョンによって選択ができますので、ご興味あるものがあればアクセスしてみてください。
・PHP8 技術者認定初級試験 ITSS レベル1
・PHP7 技術者認定初級試験 ITSS レベル1
・PHP5 技術者認定初級試験 ITSS レベル1
・PHP8 技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
・PHP5 技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
また、PHP 技術者認定試験では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。