こんにちは、穂苅と申します。
このコラムでは、主にこれからPHP を学習しようと考えている若手のエンジニアや、エンジニア希望の方向けに、PHP についての最新情報やPHP 試験に関する内容を取り上げていきます。
PHP は今まで多くのバージョンアップを繰り返しており、2024 年11 月21 日にはPHP8.4 がリリースされる予定です。
今回はPHP のバージョンリリースサイクルに焦点を当てて見ていきます。
PHPのバージョンリリースサイクルとサポート期間
まず、記事執筆時点でのPHP の最新バージョンは8.3 系です。8 のほうがメジャーバージョンになっており大きな機能変更や仕組み変更があるものです。3 の方はマイナー側のアップデートになるので小さな変更や使い勝手向上などが行われます。
そのため、PHP には8 系であればPHP8.0 から11 月にリリースされるPHP8.4 までのバージョンがあり、メジャーバージョンとしては、PHP7.0〜7.4、PHP5.6 なども存在しています。
PHP には、バージョン毎にアクティブサポートとセキュリティサポートという 2 つのサポート期限が設定されています。
アクティブサポートは該当のバージョンのPHP に関して新しい機能が追加されていく期間のことです。
セキュリティサポートは、該当のバージョンのPHP に関してセキュリティ関連のアップデートが提供される期間のことです。自社が利用しているPHP のバージョンでセキュリティの問題が見つかった際に、このセキュリティサポート内であればPHP 側が対応してセキュリティアップデートを出してくれるため安心して利用する事ができる、ということになります。セキュリティアップデートについては、バージョンがリリースしてから3 年後となるため、今PHP8.3 であれば2023 年11 月にリリースされていますので、2026 年12 月までがセキュリティサポート期間ということです。
とはいえ、既存のシステムで利用しているPHP を新しいPHP のバージョンに上げるというのはそれなりに大変なこともありますので、社内エンジニアや協力会社の手で対応していく形になります。セキュリティサポートが切れたバージョンを使い続けるというのは事業運営としてとてもリスクになりますので、もしそういったシステムが動いている場合は急いで対策を考えたほうが良いです。
さて、ちなみにPHP8,4 の情報ですが、いくつかの点が新しく加わるようです。また情報が出てきたらアップデートしていきたいと思います。
1.DOM エクステンションとして、新しいDOM 企画に対応したクラスの導入
2.mbstring エクステンションの強化として、いくつかの関数が追加
3.HTTP ヘッダ取得陽関数の追加
(参考:PHP 8.4.0 RC3 available for testing)
PHPの専門知識の取得を評価できる、「PHP技術者認定試験」
PHP エンジニアとして「実務レベル」の人材となるためには、学習のマイルストーンを決めて自分の能力を対外的に示すことが必要です。
PHP の知識をしっかりと体系的におさえておきたいという方には、「PHP 技術者認定試験」を活用し理解力をチェックすることも学習スケジュールに入っているとより有効です。
試験については、PHP の技術知識について以下のポイントをカバーできます。
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・PHP5 技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
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PHP 試験合格体験記