PHPを利用する上でのセキュリティに関するポイントと、安全なWebアプリケーションを作るための第1歩

こんにちは、穂苅と申します。
このコラムでは、主にこれからPHP を学習しようと考えている若手のエンジニアや、エンジニア希望の方向けに、 PHP についての最新情報やPHP 試験に関する内容を取り上げていきます。

PHP は、動的なウェブページを作成するための人気のプログラミング言語で、学びやすさと実用性から、多くの初心者や中級者に選ばれています。Web 開発において、PHP は長年にわたり広く利用されてきました。しかし広く利用されてくると、一方でセキュリティに関する懸念も存在します。
今回は、PHP のセキュリティに関する問題点とその対策について詳しく解説し、PHP 開発者としてセキュリティ知識を強化するための試験受験の重要性について紹介します。

目次

PHPのセキュリティに関する一般的な問題と対応策

PHP の話をする際に必ず出てくるのが、セキュリティ対策です。これは、PHP そのものの脆弱性が出ることもあれば、PHP を扱うエンジニアの知識や経験によって作り方が良くないことによる原因もあります。いずれにしても、これらのリスクを理解し、適切に対策を講じることが重要です。
いくつか具体的に例をあげてみます。

1. SQL インジェクション

SQL インジェクションは、攻撃者がデータベースに不正なSQL クエリを挿入することで、機密情報の漏洩やデータの改ざんを引き起こす攻撃です。PHP は動的に生成されるSQL クエリを多用するため、適切なエスケープ処理やプリペアドステートメントの利用が必要です。これを防ぐためには、以下のような対策が必要です。
・プリペアドステートメントを使用して、SQL クエリのパラメータをエスケープする。
・PDO(PHP Data Objects)やMySQLi などの安全なデータベース接続ライブラリを使用する。
(参考: SQL インジェクション

2.クロスサイトスクリプティング( XSS )

XSS 攻撃は、攻撃者がウェブページに悪意のあるスクリプトを埋め込むことで、ユーザーのセッション情報や個人情報を盗む手法です。PHP アプリケーションでは、ユーザー入力のサニタイズやエスケープが不十分な場合に発生します。これを防ぐためには、以下のような対策が必要です。
・ユーザー入力を必ずサニタイズし、HTML エスケープを行う。
・Content Security Policy(CSP)を導入し、スクリプトの実行を制限する。
(参考:安全なウェブサイトの作り方 – 1.5 クロスサイト・スクリプティング

3.セッションハイジャック

セッションハイジャックは、攻撃者がユーザーのセッション ID を盗み取り、正当なユーザーとしてシステムにアクセスする攻撃です。PHP では、セッション管理の不備がこのリスクを高めます。これを防ぐためには、以下のような対策が必要です。
・HTTPS 通信で利用するCookie にはsecure 属性を加える。
・セッションID を推測が困難なものにする。
(参考:安全なウェブサイトの作り方 – 1.4 セッション管理の不備

PHPの専門知識の取得を評価できる、「PHP技術者認定試験」

セキュリティに関する部分は、まずは理解することが重要です。PHP を学習しているエンジニアや、業務で扱っているエンジニアにとっては、理解をするためには体系的に学習を行うことがおすすめです。
その際には、1 つの基準として「PHP 技術者認定試験」を活用し理解力をチェックすることも学習スケジュールに入っているとより有効です。

試験については、PHP の技術知識について以下のポイントをカバーできます。
・自分の知識を高めたい
・PHP の実力を把握したい
・会社における基準の1 つとして使いたい

ぜひこちらのページもご覧ください。
https://www.phpexam.jp/summary
現在、「PHP 技術者認定試験」は以下の試験を実施しています。ご自身のレベルと PHP のバージョンによって選択ができますので、ご興味あるものがあればご覧ください。
・PHP8 技術者認定初級試験 ITSS レベル1
・PHP7 技術者認定初級試験 ITSS レベル1
・PHP5 技術者認定初級試験 ITSS レベル1
・PHP8 技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
・PHP5 技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
・PHP 技術者認定ウィザード
また、PHP 技術者認定試験では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。合格体験記

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