こんにちは、穂苅智哉と申します。
このコラムでは、PHPについての最新情報やPHP試験に関する内容を取り上げていきます。
今回は、これからPHPを学習しようと考えている若手のエンジニアや、エンジニア希望の方向けに、PHPというのがどういう言語で今後どうなっていくのかを説明します。その上でPHPを学習する場合にどういった方法を取るのが望ましいかを取り上げます。
PHPとはどういう言語なのか?
PHPは1995年に公開され、現在ではPHP8.3系が最新版としてリリースされています。
WebサイトやWebアプリを作る際によく使われる言語で、シェアNo.1のCMSであるWordPressでもPHPが使われていることから、多くのケースでPHPの知識や技術は役に立ちます。
そんなPHPですが、プログラミング初心者でも学習を始める人が多い言語です。その理由としては、①構文がシンプル、②HTMLに組み込むことができる、③学習用のコンテンツが豊富、などからです。
1つずつ見てみます。
①構文がシンプルについて
PHPのコードはシンプルでわかりやすいと言われています。そのため、初学者が学ぶ言語として人気があります。躓きがちな型の指定などもPHPでは自動で調整を行うため、学習がしやすいプログラム言語です。
②HTMLに組み込むことができるについて
HTMLはブラウザ上にコンテンツを表示させるために書きますが、PHPはHTMLの記述の中に組み込むことができます。初心者向けの書籍やWebサービスを見るとHTMLをベースに、PHPファイル化し、PHPのコードを入れ込んでいくことができるため学習としてわかりやすいです。
公式ドキュメントの PHP を使用する初めてのページ を見てみると hello.php というファイルのコードがありますがこちらもご覧ください。
③学習用のコンテンツが豊富について
PHPを使うとWebサイトやWebシステムなど様々なものを作ることができます。また、有名なCMS(WordPress、 EC-CUBE、 Drupal など)もPHPをベースにしているため、カスタマイズや構築に際して必要な技術です。
参考:
PHPはこれからも利用され続けていく言語
W3Techの調査を見ると、執筆時現在でPHPは、世界のWebサイトの76.5%で使われています。また、同じデータでシェアの推移を見ても、ほぼ数字の変動がなく、不動の1位を維持しています。
参考: Historical trends in the usage statistics of server-side programming languages for websites
更に、現在PHPは8.3までのバージョンが出ており、しっかりとセキュリティ対策や新機能を提供し続けて言います。PHPを使ったCMSのWordPressのシェアを見ても全CMSの62.8%で圧倒的No.1です。このような事実から、PHPは今後も多くのエンジニアに求められ、多くのWebサイトやWebサービスで使われていくと予想されます。
参考:Usage statistics and market shares of content management systems
PHPのおすすめの学習とは?
そんなPHPのおすすめの学習についてですが、まずは公式マニュアルです。最終的にはここに戻ってくると言われる公式のコンテンツですので参考になります。ただし、文章が多く、簡潔な記載になっており、初学者にとっては少しとっつきづらく理解が難しい部分があるかも知れません。
参考:PHP マニュアル
ビジュアルと手を動かして理解していくという意味では、プログラム学習のためのWebサービスの活用もおすすめです。例えば、ドットインストールやProgateはとても有名です。また、もう少しテーマを絞って学習をしたい場合はUdemyのPHP関連講座を受講してみるのも良いです。
参考:
上記以外であれば、スクールや勉強会などを活用するということも効果的ですが、最初の1歩ということであれば、PHPはコンテンツがWeb上に豊富にありますので公式マニュアルや動画、サービスを活用することがおすすめです。
PHPの専門知識の取得を評価できる、「PHP技術者認定試験」
PHPを扱うエンジニアにとっては、PHPの基礎理解を体系的に学習することがおすすめです。その際には、1つの基準として「PHP技術者認定試験」を活用し理解力をチェックすることも学習スケジュールに入っているとより有効です。
試験については、PHPの技術知識について以下のポイントをカバーできます。
- 自分の知識を高めたい
- PHPの実力を把握したい
- 会社における基準の1つとして使いたい
ぜひこちらのページもご覧ください。
https://www.phpexam.jp/summary
現在、「PHP技術者認定試験」は以下の試験を実施しています。ご自身のレベルとPHPのバージョンによって選択ができますので、ご興味あるものがあればアクセスしてみてください。
- PHP8技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP7技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP5技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP8技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
- PHP5技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
- PHP技術者認定ウィザード
また、PHP技術者認定試験では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。