こんにちは、穂苅智哉と申します。
このコラムでは、PHPについての最新情報やPHP試験に関する内容を取り上げていきます。
今回は、先日リリースされたPHP8.3の特徴と、現在のPHPのバージョンシェアを見ながらエンジニアの技術習得を見ていきます。
「PHP8.3」がリリース
「PHP8.3」が2023年11月23日にリリースされました。
公式ページを参考にすると、特徴としては以下のようなものがあります。
【新機能】
- クラス定数の型付け
- 読み取り専用プロパティのクローン
- 関数やメソッドの追加
- ランダム機能
【その他】
- パフォーマンス向上
- バグフィックス
- コードクリーンナップ
参考: PHP 8.3.0 Release Announcement
現在利用されているPHPのバージョンがある場合は、どこかのタイミングでバージョンアップを実施するなどの対応も検討が必要になってきます。
現在のPHPのメジャーバージョンシェアは「PHP7」
次に、W3TechsでPHPのシェアを見ていきます。
ウェブサイトにおけるPHPのシェアとしては、全ウェブサイトの76.7%で利用されています。これはとても高い数字で、PHPとウェブサイトの相性やWordPressなどPHPを使ったCMSの利用が多いということも原因です。
それでは、PHPをバージョンごとに分けて見てみます。
すると、圧倒的1位がPHP7系でした。執筆時点で61.6%の割合です。次いで、PHP8系が19.8%となっており、最新のメジャーバージョンですのでPHP8系は今後シェアをどんどん伸ばしていくことでしょう。その他、PHP5系が18.4%、PHP4系が0.2%ということでした。
PHP5系以下は、セキュリティサポートを含む公式サポートもかなり前に終了しているため、最新バージョンへのアップデート等対応をすることが必要です。PHP7系に関しても実はセキュリティサポートを含む公式サポートは終了している状況です。
そのため、これからPHPの習得やプロジェクトで本格的に使っていくという場合は、PHP8系を選択することになります。
PHPの専門知識の取得を評価できる、「PHP技術者認定試験」
PHPを扱うエンジニアにとっては、PHPの基礎理解を体系的に学習することがおすすめです。その際には、1つの基準として「PHP技術者認定試験」を活用し理解力をチェックすることも学習スケジュールに入っているとより有効です。
試験については、PHPの技術知識について以下のポイントをカバーできます。
- 自分の知識を高めたい
- PHPの実力を把握したい
- 会社における基準の1つとして使いたい
ぜひこちらのページもご覧ください。
現在、「PHP技術者認定試験」は以下の試験を実施しています。ご自身のレベルとPHPのバージョンによって選択ができますので、ご興味あるものがあればアクセスしてみてください。
- PHP8技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP7技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP5技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP8技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
- PHP5技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
- PHP技術者認定ウィザード
また、PHP技術者認定試験では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。