こんにちは。PHP技術者認定機構の吉政でございます。今日は「PHP8上級試験の効率的な学習方法～合格への近道～」という内容で私見を述べたいと思います。
PHPが全世界のWebサーバーの7割以上で稼働しており、2022年の1年間で求人数が3倍に増加しています。（※詳しくはこちらをご覧ください）このような背景もあり、PHP試験の受験者数はこの数か月、前年比で2倍に増加しております。一方でPHP7のサポートが昨年終了しており、受験される方もPHP8初級試験やPHP8上級試験を意識されていると思います。そこで、今回はPHP8上級試験について解説したいと思います。
PHP5上級試験とPHP8の上級試験の合格率の違い
難易度が高いPHP上級試験を作った理由からお話します。世の中が不景気になって、学生や未経験の方がPHPエンジニアとして就職に困ったときに、この難易度が高いPHP上級試験に合格していれば、就職に有利になるようにと、難易度を高めに設定をした背景があります。そこで、難易度を高めるとともに実践力を判定できるようにと、コード読解を出題することにしました。つまり、上級試験はコードが読めないと合格しない試験になっています。
そして、合格率のお話ですが、PHP5上級試験は合格率が9％前後と超難関になっています。難易度が高すぎて、合格者がなかなか出ない状態でしたが、難易度を途中で変えるわけにはいかず、現在もPHP5上級試験は超難関試験になっています。当初の学生や未経験者が合格できれば就職に困らないような試験にはなりました。しかし、難易度が高すぎて学生や未経験者が合格できる試験ではなくなってしまったという反省もあり、PHP8上級試験では難易度を下げています。2023年1月時点の合格率は30％になっています。30％の合格率というのは、皆様が良くご存じの認定試験の最上位試験の合格率とだいたい同じくらいというイメージです。配点分布も合格ラインに近い方と、かけ離れている方は明確になっており、勉強すれば、合格できる難易度が高い試験になったという印象です。
少し脱線しますが、PHP5上級試験は学習環境がそろっているので、PHP5の受験を考える方もいますが、これから使われていくのがPHP8でもあり、難易度の点でも、PHP5でなければならない理由がなければ、PHP8上級試験を受けられるのが良いと個人的に思います。何らかの理由がありPHP5を業務で使う方もいると思いますので、その方はPHP5上級試験を受験されることをお勧めします。どのバージョンのPHPの試験を受けたいかで受験科目を決めていただくのが前提になります。PHP5上級試験は、難易度が高いだけでなく、頭の回転が速く、正確でないと合格できないようになっていますので、超難関試験にチャレンジしたいという方は、PHP5上級試験に挑んでみるのもありかと思います。
PHP8上級試験の効率的な学習方法～合格への近道～
2023年3月時点でPHP8上級試験の教材がまだそろっていなく、ご迷惑をかけしております。ここでPHP8上級試験のお勧めの学習方法をご紹介いたします。以下の方法はあくまで初級試験を合格できるレベルの方を想定しています。
- 出題範囲を確認する ※PHP8上級試験のWebページの下段に、出題範囲の解説文章を追記していますので、是非ご覧ください。
- 認定スクールのプライム・ストラテジーが提供しているPHP8上級試験模擬問題をまずは解いてみる。出題形式は本番と同じですので、問題の雰囲気を理解するためにも早い段階で受験されることをお勧めします。
- その上で理解できていない部分を、PHPオンラインマニュアルや古庄親方の上級コラムや、PHP8初級試験の主教材ではありますが、独習PHP 第4版（翔泳社）で学ばれるのが良いと思います。独習PHP 第4版（翔泳社）は初級試験の主教材ではありますが、踏み込んだ内容も記載されているので、一読の価値はありです。
- そして受験の前に再度、PHP8上級試験模擬問題を解いてみて、理解度を再確認ください。
受験される方の理解度やご経験によって、もっと良い学習方法があると思いますが、独学で学ばれる場合は、この方法が効率的ではないかと考えています。PHP8上級試験の問題集や書籍が出版されるまでの学習方法としてお勧めいたします。
PHP8上級試験について詳細は以下をご覧ください。
https://www.phpexam.jp/summary/expert8
参考情報としてPHP8とPHP7の違いについて、認定スクールのインターネット・アカデミーで記事が公開されていますので、興味がある方はそちらもご覧ください。
