古庄親方の初級試験コラム#004 「第2章 PHPの基本」

目次

データ型

「2.3 データ型」 を解説していきましょう。
PHPは、静的型付け言語ではなく 動的型付け言語 である事を、まずは理解しておくとよいでしょう。
また、変数に入っている値の「データ型」を知る時は、var_dump()という機能が便利なので、使ってみるとよいでしょう。
「スカラー型」「複合型」「特殊型」という区分も時々出てくるので、頭の片隅に入れておくとよいかもしれません。

2.3.1 論理リテラル(bool)

PHPマニュアルだと「論理型」と書かれている型の説明です。
まずは「trueとfalseの2つの値だけを持つ型である」こと、「trueやfalseは、大文字で書いても小文字で書いてもよい」ことを理解しておきましょう。

2.3.2 整数リテラル(int)

一般的に言われる「整数」を扱う型です。
PHPでは、通常の 123 などの表記(10進数リテラル)のほかに、2進数、8進数、16進数の書き方がありますので理解しておきましょう。
また、扱える値には最大値と最小値があります。
PHP_INT_MAX 定数と PHP_INT_MIN 定数で知ることができるので、この定数を表示してみるとよいでしょう。

2.3.3 浮動小数点数リテラル(float)

小数点数を扱う型です。
整数リテラルでいくつか進数による書き方があったように、浮動小数点数リテラルでは「指数表現」での書き方がありますので、理解しておきましょう。

2.3.7 ヌル(null)

null型は、値として「null」のみをもつ型です。
一般的に「ない」「無効」などの時に使われる事が多いのですが、まずは「nullという型がある」事を覚えておきましょう。
boolに出てきたtrue/falseと同様、nullも大文字小文字の区別なく書く事ができます。

2.3.4 文字列リテラル(string)

「文字」全般を扱う型です。
シングルクォートとダブルクォートの2種類の書き方があること、その2つで微妙に処理に違いがあること(「変数の展開」と「エスケープシーケンスの解釈」)を正しく理解しておきましょう。
また、もう一種類の文字列の書き方である「ヒアドキュメント / Nowdoc」の2つの構文も覚えておきましょう。
処理的には「ヒアドキュメントがダブルクォートと同じ動き」「Nowdocがシングルクォートと同じ動き」になります。

この章に関連するコードはこちらになります。

https://github.com/php-engineer-examination/php8_column_beginner/blob/main/src/04.php


コードを書き写して動かした後は、変数に代入している値を変更してみるとよいでしょう。

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