みなさん、こんにちは。野田貴子です。PHP関連で気になったニュースを毎月お伝えしています。
PHP 8.1.4がリリースされました!
https://www.php.net/archive/2022.php#2022-03-17-2
PHP 8.1.0が2021年11月にリリースされましたが、それから4つのマイナーリリース(以下に記載)がありました。マイナーバージョンアップですので、バージョンアップに伴うコードの修正などは基本的には不要です。セキュリティのためにも最新版にアップグレードしておくことをお勧めします。
- PHP 8.1.1 2021/12/17 バグ修正
- PHP 8.1.2 2022/01/21 バグ修正
- PHP 8.1.3 2022/02/17 セキュリティリリース
- PHP 8.1.4 2022/03/17 バグ修正
PHPプロジェクトでCI/CDにGitHub Actionsを利用開始
git.php.net がハッキングされたことをきっかけに、PHPのソースがGitHubに移動されたのは去年の3月でした。それから一年経ちましたね。現在は bugs.php.net のバグトラッカーの代わりに GitHub issues を利用できるようになるなど、GitHubとの統合がさらに進んでいます。そして先月2月には、LinuxとMacOSのビルドにGitHub Actionsを利用し始めたことが、こちらのコミットファイルから伺えます。
PHP 9で未定義の変数をエラーにする提案
PHPプロジェクトでは、wiki.php.net/rfc にて今後の仕様変更の提案が公開されています。提案はRFCと呼ばれ、次のステータスで変移していきます。下書き(Draft)、議論中(Under Discussion)、投票中(Voting)、承認(Accepted)または却下(Declined)、実装済み(Implemented)。現時点(2022年3月27日)で投票中のRFCは3つあり、そのうちの1つがこちらの『Undefined Variable Error Promotion』です。かいつまむと、初期値を定義していない変数にアクセスしたときに例外がスローされるというものです。現在、賛成が33票、反対が8票。ほぼほぼPHP 9.0での実装が実現されそうです。後方互換がない、いわゆる「破壊的変更」になりますので、今から心づもりをしておくと良いかもしれません。
Laravelのドキュメント翻訳者から広告ブロック自粛のお願い
先月2月に、Laravelドキュメントの日本語訳サイト『ReaDouble』の運営者から発表されたお願いが話題になっていました。広告ブロック機能をONにしたブラウザでアクセスする人が想定よりも多く、サイトの収益が減ってしまい、サイトの継続が難しいため、広告ブロックを外してほしいというお願いでした。オープンソースに貢献する方たちの収益性についてはまだ課題があり、たびたび議論になっていますね。
4月から開始されるPHP試験
最後に、春から新しくPHPの学習を始める方にも、これまでの学習の成果を試したい方にも、新しいPHP試験のお知らせです。気分を新たに頑張っていきましょう!